【上質な織物ができるまで】
2021.04.09
kokikuの織物工場のある、山梨県都留市。この地の織物は江戸の昔から「甲斐絹(かいき)」と呼ばれ親しまれてきました。
以来、「先染め、細番手、高密度、紋織り(ジャカード)」の高級織物産地として知られていましたが、1960年代をピークに残念ながら衰退の一途。
しかし私たちは、自社工場を持ち、伝統的な織物の灯を絶やさないよう、新しい技術を取り入れながら、天然繊維を用いた上質な寝装用織物を中心に、その製造を続けています。
製織は、職人がきめ細やかな調整をおこないながら、時間と手をかけ、素材と対話するように行っています。
細い糸を使った緻密な紋様の甲斐絹は、テンションをかけ過ぎずに織り上げる、とても繊細な作業です。極細の絹糸に慣れているから織れるシルクのようなコットンサテン、様々な柄を表現する麻は紋織の技術を活かしたもの。