大正3年、白須虎鬼狗が山梨県都留市に甲斐絹や紋織物の織元として創業してから100年にわたり、富士の麓の豊かな自然の中でもの作りをしています。大正から昭和中期にかけて繊細な絹に複雑な紋様を施す婚礼用寝具を多く手掛け、今からおよそ35年前に寝具業界の先駆けとして羽毛布団製造工場(平成15 ISO9001認証)を設立。ふんだんな天然地下水で羽毛を洗う洗浄システムをはじめ、常に最新の技術を取り入れると同時に、職人が織機を調整しながらゆったり織り上げる織物など、時間と人の手をかけることを惜しまず、世界中から選りすぐった素材の持ち味を最大限に引き出すよう努めてきました。
創業から90年の節目に、「誇りをもって作りあげた確かな品を、直接お客様にお届けしたい」という想いから創業者の名を冠したオリジナルブランドkokikuは誕生しました。長年の実績がある寝具だけでなく、近年では、作り手として知り尽くした織物や羽毛を活かし、極上の着心地を追求したダウンウエアやアクセサリーなど、新たな分野も展開しています。
製品の素材も製造工程においても、自然の恩恵をたくさん受けています。少しでも私達にできることで環境保全に貢献したいと考え、取り組んでいます。
たとえば、羽毛のリサイクル。羽毛は高温で焼却するため大量のCO2が発生します。そこで、廃棄された羽毛を自治体と協力して回収し、専用洗浄システムで清潔に洗い上げて再利用する「アップサイクル羽毛」の製品化を進めています。CO2削減に貢献するとともに、売上の一部を「緑の募金」に寄付し、森林保護に協力しています。